脱炭素へ皆TRY!みなとみらいサーキュラーエコノミー会議~(開催レポート)
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2022年に環境省の「脱炭素先行地域」に選定された横浜・みなとみらい21地区における脱炭素・資源循環の取り組みのさらなる加速に向けて、ヨコハマSDGsデザインセンター、横浜市、一般社団法人横浜みなとみらい21の連携により立ち上がった「みなとみらいサーキュラーシティ・プロジェクト」。
ヨコハマSDGsデザインセンターでは、3月24日(金)・25日(土)の2日間にかけて同プロジェクトのキックオフイベントとして、「みなとみらいサーキュラー・ウィークエンド~脱炭素へ皆TRY!~」を開催しました!当日の様子をお伝えします。
【3/24(金)】脱炭素へ皆TRY!みなとみらいサーキュラーエコノミー会議
24日には、環境省の脱炭素先行地域に選定された「みなとみらい21地区」の脱炭素実現に向けて、サーキュラーエコノミーに取り組んでいる企業や団体らが集まり、「脱炭素へ皆TRY!みなとみらいサーキュラーエコノミー会議」を開催しました。
パシフィコ横浜にて総務部担当部長兼経営企画課長・SDGs推進担当兼DX推進担当を務める佐藤利幸氏、横浜ロイヤルパークホテル マーケティング部次長を務める青山茂久氏、そして神奈川大学・社会連携センター課長補佐を務める田中純平氏ゲストとしてご登壇いただき、各社・団体のサーキュラーエコノミーに関する取り組みをご紹介いただきました。
パシフィコ横浜の佐藤氏からは、廃棄物削減とリサイクル100%の実現を目指した施策の一環として、イベント主催者に対して催事で出た廃棄物量と内訳を可視化するための「廃棄物カルテ」の取り組みをご紹介いただきました。
また、横浜ロイヤルパークホテルの青山氏からは、プラスチック使用量を4割削減したエコアメニティの導入、100%リサイクルの再生ペットボトルを利用したミネラルウォーターの提供、キッチンにおける食品ロス削減に向けたフードシェアリングアプリの活用、ロスフラワーの削減に向けたブーケづくりや寄付にいたるまで、ホテルにおける資源循環を実現するための幅広い取り組みをご紹介いただきました。
そして、神奈川大学の田中氏からは、同大学みなとみらいキャンパスにおけるホップ栽培や、キャンパス1Fにある「ファブラボみなとみらい」との連携によるサーキュラーデザインプロジェクトなど、人材育成の観点からサーキュラーエコノミーの実践を共有いただきました。
後半のパネルディスカッションでは、みなとみらい21地区におけるサーキュラーエコノミーの推進に向けたポイントとして、廃棄物の見える化、押し付けずに取り組んでいくこと、日常生活の中に循環型のライフスタイルを取り入れていく重要性などが挙げられました。
【3/25(土)】みなとみらいサーキュラーエコノミーワークショップ
25日は、みなとみらい21地区の住民や来街者に、脱炭素に向けた循環型の取り組むや暮らしに少しでも興味を持ってもらおうと、クイーンズスクエア横浜、みなとみらいファブラボの2会場で、サーキュラーエコノミーをテーマとするワークショップが開催されました。
クイーンズスクエア横浜のステーションコア B1Fでは、株式会社資生堂の提供で、メイクアップをリサイクルした絵具でアート作品を作る「アップサイクル」ワークショップが開催されました。子供たちの熱心に作品をつくる姿が印象的でした!
また、クイーンズスクエア横浜のパシフィコ横浜につながる通路では、「横浜地産地消・食品ロス削減マルシェ(提供:ホームタウンフェスプロジェクト)」、プラスチックマテリアルリサイクル体験ワークショップ(提供:株式会社湘南貿易)、廃材アップサイクルワークショップ(提供:武松商事株式会社)、クラフトビールペーパーアートワークショップ(提供:株式会社kitafuku・SHOWCASE株式会社)が開催され、賑わっていました。
クラフトビールのモルト粕から作られたクラフトビールペーパーの上に絵を描いたり、粉砕したペットボトルキャップを専用のマシンで溶かしてオリジナルグッズを作ったり。子どもたちもそれぞれのワークショップを夢中になって楽しんでいました。
そして、神奈川大学みなとみらいキャンパスの1Fにあるみなとみらいファブラボでは、学生たちが考えた、コーヒーかすから鉛筆をつくるオリジナルワークショップも開催されました。たくさんの親子連れの方に参加いただき、大盛況に終わりました!
【3/24(金)・25(土)】横浜サーキュラーデザイン展・衣類回収の実証実験
24・25日の2日間にかけてクイーンズスクエア横浜のステーションコア B1Fで開催されたのが、横浜市内から集めた循環型の製品・サービスやアート作品、みなとみらい21地区で展開されている企業のサーキュラーエコノミーの取り組みなどを展示する「横浜サーキュラーデザイン展」です。
当日は、ヨコハマSDGsデザインセンターが制作に携わった横浜のアイスホッケーチーム「横浜GRITS」のホッケースティックをアップサイクルしたチームグッズ「アップサイクルスティック」や、横浜市の水源となる山梨県道志村の間伐材から作られた「ウッドストロー」をはじめ、横浜市内の事業がつくる様々な循環型グッズが展示・販売されました。
また、横浜サーキュラーデザイン展の会場では、みなとみらい21地区に本社を構える日揮ホールディングス株式会社との連携により古着回収ボックスを設置し、衣類のサーキュラーエコノミー実現に向けた実証実験も開催しました。
みなとみらい21地区で、企業も市民も一丸となって「脱炭素へ皆TRY!」
2日間という短い期間でしたが、みなとみらいサーキュラーエコノミー会議もワークショップ会場も横浜サーキュラーデザイン展にも多くの方がご来場くださり、本当にありがとうございました!
ヨコハマSDGsデザインセンターでは、今後も引き続きみなとみらい21地区の脱炭素の実現に向けて、横浜市、一般社団法人横浜みなとみらい21をはじめ、地域の事業者や市民の皆様と協働しながらサーキュラーエコノミーの推進に取り組んでまいります。本プロジェクトへの参画に関心がある企業・団体の皆様はぜひご連絡ください。