気持ちも装いも新たに、SDGsなヘアサロンでヘアを一新してみてはいかがでしょうか!
皆さん、こんにちは!
年度末でいよいよ新年度が始まろうとしています。
気持ちも装いも新たに、SDGsなヘアサロンでヘアを一新してみてはいかがでしょうか。
横浜を中心に展開しているヘアサロン「M.SLASH」。
横浜市のSDGs認証制度“Y-SDGs”を取得した数少ないヘアサロンでもあります。
今回伺ったのは、中区の「本牧」店。
横浜駅からバスで1本。和田山口バス停の目の前にあります!
ガラス張りのお洒落な外観!ヘアだけでなく、ネイルもスパも充実しています。
どこがSDGsなのか?が
そう、まず入店して目に飛び込んでくるのがこちらのポスター。
ヘアカラーでSDGs!普段何気なく美容院で施術してもらっているカラーリング。使い終わったらそのまま廃棄されてしまいますが、カラーチューブはアルミ材なので、集めると…なんと!車椅子に!
M.SLASH全店で回収された使用済みヘアカラー剤をカラーチューブ買取会社「MY・G・プロジェクト」に買い取ってもらい、リサイクル団体「BBリサイクル」に寄付をすると、換金され、新古車の車椅子を買うことができ、介護施設など福祉施設に寄付されます。
BBリサイクルによると、過去7年で回収した13,000本の空チューブで車いす20台を寄付したのだそう。
M.SLASHでは、これまでに少なくとも1300kg以上ものカラーチューブをBBリサイクルに寄付しているといいます。
ヘアスタイリストで社内のSDGs委員会の委員長も務める石井貴行さんにお話をお伺いしました。
Q:なぜ空のカラーチューブの寄付を始めたのですか?
石井さん「16のサロンに美容学校も経営する中で、使い捨てのカラーチューブの取り扱いについては会社としてどうすべきか検討していました。1年半ほど前に社内で『SDGs委員会』が発足しました。各店舗から一人選出され、定期開催しています。会議の中で、『カラーチューブはリサイクルできる。社会性を考えた時に、当然リサイクルは必要である。』とスタッフからの意見が相次ぎました。送料などコストの負担や万が一他の物と一緒に混ざってしまったら、燃えてしまう…またリサイクルしてもなかなかお金にならないといった理由で空のカラーチューブを扱ってくれる業者さんは少ないです。が、首都圏近郊で運営しているリサイクル業者さんを探している時、まとまった量であれば回収してくれる『MY・G・プロジェクト』さんに出会ったのが事の始まりです。」
Q:実際、本来捨てられていたものが、車椅子になる!素晴らしい取り組みですね。スタッフの皆さんの意識も高いことに驚きました。
石井さん「廃棄していたものが資源となり、誰かの役に立っていることにやりがいも感じます。実際にBBリサイクルさんが来店してくれました。意外なところから広がりを持てることに驚いています。SDGs委員会で何ができるか考えることで、社内の意識に変化があります。ペーパーレス時代なので、『会計時にレシート必要な方のみお渡ししよう』『書籍やカルテは電子化に移行しよう』『エコバッグは店舗スタッフ間で共有しよう』といった意見が現場で出て、実際に実行しています。」
さて、実際に竹田もカラーリストの吉田有里さん(お名前が一緒!)にヘアカラーしていただきました。
「Villa Lodola」というオーガニックヘアカラー剤です。
イタリア・ウンブリア州の有機栽培農場で生まれた製品でサスティナブルコスメアワード2021も受賞。オーガニック認証機関ICEAの認証を100%取得しています。
しかもカラーチューブの箱は、土に還る再利用紙を活用したもので、さらに、チューブもリユースまたはリサイクルされたものなんだそう。とことんサスティナブル!
カラー剤独特の匂いや頭皮へのピリつきがない!
仕上げは、よりオーガニックを楽しんでもらいたいという思いで、オーガニックアロマオイルでヘッドマッサージ!極楽~
ココナッツオイルを含んでいるので、カラーリングをすればするほど艶が出るのだそう。
頭皮が弱い方、敏感肌な方、アルカリ性の成分が滲みやすい方などは断然オーガニックがおすすめです!
カラーリング前後を見ても、まとまりがあり艶やかになっているのが分かります。
天使の輪ができました~
BEFORE AFTER
さて、M.SLASHでは他にどんなSDGsな取り組みをしているのでしょうか。
石井さん「地域とのコラボですね。センター南にはM.SLASHが運営する美容学校があり、先生と学生が、神奈川県立瀬谷西高校の生徒さんにSDGsの授業の一環でヘアセットやメイクのレクチャーをしています。瀬谷西高校は廃校になるため、卒業までに母校で学べて良かったと思えるプロジェクトをしようということで地域の16の企業が参加し、弊社も参加しています。居眠りをする生徒さんはおらず、楽しんでもらえています。
コロナが蔓延していなければ高齢者施設でのヘアメイク訪問や企業とのコラボもしたいですね。おばあちゃんたちにヘアメイクをすると本当に喜んでもらえるんです!
生徒さんには、美容を通して人に喜びを感じてもらえる、そんな体験をしてもらいたいです。
そのほか、女性活躍という点で、センター南に保育所“フェァリーランド”を開設し、スタッフの産休・育休取得後に復帰しやすい環境を整備しています。またヘアードネーションを実施したり、障害のある方の雇用促進として法定基準を遵守し、メンテナンスや清掃などの業務に携わっていただいたりしています。」
?
皆さん、SDGs実現に向け、熱心に取り組んでいらっしゃいますよね?
石井さん「もしかしたら経営陣よりもスタッフの方がSDGsに敏感かもしれません。『美容師だからできない』ではなく、むしろお客さんを通じて色々な方々との関わりをいただいています。お客さんとSDGsについて話すことが多くなり、ヒントを得ています。自分事としてみんな考えていますし、『できることはやっていこう』とスタッフからの提案で実現させていることが多々あります。
例えば、ゴミの分別やエコバッグの配布のほか、本牧店1階でトリミングサロン、そして3階で室内ドッグランを併設していますが、3階を保護犬の譲渡会場に提供しています。またSDGsのゴール1、2は期間限定でショートヘッドスパなどのメニューを選んで頂くと、一部を団体に寄付するというキャンペーン(1500円のうち100円寄付)も始めました。
自分の頭の中では限界があるので、スタッフとみんなで話をしながら、今後もたくさんの項目に取り組んでいきたいです。」
是非、皆さんもSDGsなサロンで身も心も美しくなりませんか?
(右:石井さん、真ん中:吉田さん、左:筆者)